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大西結花

本名:大西結花
1970年8月25日生まれ O型
大阪府豊中市出身
デビュー曲:「アラベスク・ロマネスク」
(1985年2月25日)
事務所:マコロン
レコード会社:フォーライフ
キャッチフレーズ:不思議チック少女

幼少から芸能界やアイドルに憧れていた。特に松田聖子のような可愛らしい衣装に身を包み、歌を歌いたいという強い想いを抱いていたという。オールディーズに傾倒し、ミスコンでスカウトされ、中学卒業後に上京。

アイドル歌手としてデビューの前に、84年にドラマ「家族の晩餐」のヒロインで女優としてデビュー。
翌85年2月、「アラベスク・ロマネスク」で本人待望のアイドル歌手としてもスタートを切った。8月、映画「台風クラブ」が公開され、この年の「ヨコハマ映画祭」最優秀新人賞を受賞。

●歌手デビュー

「アラベスク・ロマネスク」(85/オリコン100位圏外)…♪マジョマジョ…がマッチョマッチョに聴こえる…小さな頃からアイドルに憧れて、特に松田聖子のようなカワイイ衣装が着たかったという。しかし、ピンク・レディーの「ウォンテッド(指名手配)」のような衣装…というかバスタオルを巻いてるのか?と。結花チャン自身も「そう思うよね」と思っていたという。衣装も歌も本気で嫌だった!とのこと。右は衣装らしい衣装に身を包んでいますが、聖子チャン風ではありませんネ。

●映画デビュー

「台風クラブ」(84)…台風の襲来をきっかけとして、日頃の鬱屈した感情を爆発させる少年少女の姿を通して彼らの危うさ・脆さを表現した作品。結花チャンは優等生で潔癖症の役でした。見どころは、体当たりの演技を見せた工藤夕貴チャン…なんといっても、無責任な教師を演じた三浦友和サン。好青年からのイメージチェンジを図り、役の幅を広げつつあったころで、「やったね!!トモカズッ!!」と思ったもの。

CMやドラマ出演などで女優としての仕事に恵まれる一方、レコード売上的には苦戦を強いられた。
同期デビューに斉藤由貴、中山美穂などデビューの時からドラマやCM出演で知名度のあるもの、大手芸能事務所に所属し大々的にプロモーションを行った井森美幸、松本典子、芳本美代子、本田美奈子、石野陽子、橋本美加子など。
また夏には革新性と企画性を持ったおニャン子クラブが登場し、旋風を吹き荒らすのだった。
そんななか、リリースする楽曲はことごとくヒットには至らずにいた。

しかし、一躍脚光を浴びることとなる。

「半抗期」(85/オリコン100位圏外)…ふんわりした衣装となりましたが、曲は明菜チャン路線。
「優しくて哀しくて」(85/オリコン100位圏外)…ビデオアニメ「くりいむレモン」挿入歌。
「危ないタイトロープ」(86オリコン100位圏外)…ドラマ「このままじゃ、ボクの将来知れたもの」挿入歌。松田聖子に憧れたけど、この作品群をどう思ったかな?ちなみにキャッチフレーズ”不思議チック少女”というのも嫌ッ!だったと後年語っている。”不思議少女”と言い切らず”チック”って?と思っていたそうな。

86年から始まったテレビドラマ「スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇」に主人公の姉役に大抜擢となった。彼女が演じた風間結花は”しっかり者で優等生だが、学園の裏番”であるという役であった。
斉藤由貴の人気を加速化させ、燻っていた南野陽子をトップアイドルに引き上げた人気ドラマシリーズに出演により、広く名前と顔を知られるようになる。

ドラマ「スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇」で注目を浴びる

「スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇」(86-87)…180年に一度現れる陰星と共に現れた忍者集団「陰」と戦うことを宿命付けられた、風魔忍者の末裔の物語。主人公は前作の三人組を発展させて三姉妹とし、ホームドラマ要素も加わっている。三姉妹は、「風間三姉妹」といい、長女:風間結花(大西結花)、次女:風間由真(中村由真)、三女:風間唯(浅香唯)。名前が”ゆ”からはじまり、なんとも語呂が良い!

●風間結花…風間三姉妹の長女。通称・折鶴の結花。金属製の折鶴が武器。星流学園の裏番。沈着冷静で学業も優秀な上、家事もそつなくこなすしっかり者。演じる本人は「武器、折鶴?」とすごく嫌だったそうだ。リリアンが嫌だった由真チャンはプロデューサーに直談判に行ったそうですが(笑)

翌87年には、挿入歌となった「シャドウ・ハンター」がオリコンTOP10近くまで上昇し、人気番組「ザ・ベストテン」の”今週のスポットライト”に出演することとなった。

ドラマ挿入歌で「ザ・ベストテン」スポットライトに登場

「シャドウ・ハンター」(87/オリコン最高17位・5.5万枚)…ドラマの世界を踏まえたハード且つ不気味な緊迫感を煽るような…大袈裟な楽曲(笑)。「スケバン刑事Ⅲ」で戦っていた忍者集団は「陰」。シャドウ・ハンター=影狩りってこと?人気ドラマの影響力は凄まじく、チャートを上昇し、今までことごとくオリコン100位にも入らなかったような賞味期限間近のアイドルをトップアイドル寸前までにのしあげちゃいました。

ドラマが人気を加速させるとともに彼女の知名度と人気も上昇し、以降リリースとなる楽曲はドラマ挿入歌として使用され、「チャンスは一度だけ」、「哀しみのシャングリラ」でオリコンチャートのTOP10を果たすこととなった。

●オリコンTOP10入り

「チャンスは一度だけ」(87/オリコン最高10位・4.7万枚)、「哀しみのシャングリラ」(87/オリコン最高9位・3.3万枚)…「スケバン刑事Ⅲ」挿入歌。まぁ、ドラマの追い風効果でしょうね。前者は、彼女の代表曲ともいえる作品であり、懐かしのアイドルが出演する番組で歌ったこともありますね。オリコンTOP10入りを果たしながら、売り上げは寂しい数字ですネ。アイドル冬の時代に片足突っ込んでいる環境だったため、残念ながら、人気音楽番組「ザ・ベストテン」や「歌のトップテン」のランキング入りは果たせませんでした。

ドラマ放送後期には「スケバン刑事フェスティバル」を開催、また、劇中のそのままの”風間三姉妹”名義で、レコード会社の枠を飛び越えて「Remember」をリリースし、オリコンチャート1位を獲得。人気ランキング番組「ザ・ベストテン」、「歌のトップテン」などに登場となった

●風間三姉妹「Remember」でオリコン1位

「Remember」(87/オリコン最高1位・15.3万枚)…浅香唯=マイカルハミングバード、大西結花=ポリスター、中村由真=フォーライフと、3人の所属レコード会社がバラバラだったが、それを乗り越えてのリリース。艶やかな色気あふれる歌声で、しっかり者の結花ねぇちゃんのキャラとちょっと違うんじゃない?と戸惑い。人気音楽番組「ザ・ベストテン」では、なぜか銭湯、それも男湯で歌わされることに…。

最高視聴率は21.3%で、シリーズ3作品中で、最も高い数字を記録(80年代フジテレビのドラマ中でも、第8位となる)、87年秋に終了となる。
この人気で、映画も作られ、88年2月に映画「スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲」に出演。また、同時期にドラマをモチーフとしたファミコンソフト「スケバン刑事Ⅲ」も発売された。

「ミモザの奇跡」(88/オリコン最高14位・2.7万枚)…映画「スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲」挿入歌であるが、スケバン刑事の世界観とは違った落ち着いた楽曲。コレをシングルでリリースするの?というぐらいに地味ですが、ミモザの花祭り、セーヌ、ノートルダム、シャンゼリゼが登場し、おフランス感満載でオシャレ。聴きこむと良い曲だなと思わせてくれる味わい深い曲。

「スケバン刑事III」放送中は基本的に、その世界観を反映した作品を歌っていたが、終了すると、所謂アイドル路線の楽曲を歌っていく。しかし、しばらくするとギター演奏を交えての歌唱も披露したり、ロック色の強いアルバムを発表したりした。
風間三姉妹としてのヒットはあるが、大西結花として名刺代わりとなる大きなヒット曲にはまだ出逢うことが出来ずにいた。

「渚通りのディスコティック」(88/オリコン最高10位・3.1万枚)…76年に星ますみが「渚通りのディスコハウス」というタイトルでリリースした楽曲をカバーした。
「チューリップの蕾」(88/オリコン最高25位・2.0万枚)…♪目的は心じゃないわ…って彼は何が目的だったのでしょう(汗)お金かな(笑)
「好きにして…」(89/オリコン最高44位・1.4万枚)…♪生きることなんて みんなうたかたの夢…刹那的というか悟りきったのか印象的な歌詞です。
どれも良曲でしたが、「スケバン刑事Ⅲ」の神通力もそろそろ…そして、アイドル冬の時代とも重なって売り上げもジリジリ地盤沈下?ちょうど20歳を迎え、次の展開が欲しいところでした。

●ロック色の強い楽曲をリリース

「MIDNIGHT TV」 (89/オリコン最高85位・0.3万枚)…ギターを弾いての歌唱。
「午前2時のSAYONARA」 (91/オリコン100位圏外)…「所印の車はえらい」挿入歌。
ロック色の強い楽曲をリリースしていた頃。

90年代以降は女優業が中心となり、楽曲リリースも断続的となる。
Vシネマでの主演やドラマ、舞台でヒロイン級の出演はあるものの、「スケバン刑事」以上の当たり役には巡り会えずにいた。

95年、再びスポットライトが当たることとなる。

公開の映画「眠れる美女」でヌードを披露し、同時期にヘアヌード写真集「FLORE」を発売した。かつての人気アイドルの写真集ということで、話題となった。
また、この年には昼のドラマ「罪と愛と」でヒロイン役も務めている。

●映画&写真集

映画「眠れる美女」(95)…川端康成の小説の映画化。ヌードがあるため、3度に渡る依頼を断わっていた。しかし、ある朝、目覚めた瞬間に「あの仕事やろうかな」と思い出演したという。
写真集「FLORE」(95)…映画の宣伝の一環で作られた写真集。撮影場所はフランス。真冬の寒いなか撮影したという。既に子持ちだった友達に「子供を産む前のきれいな時にプロに撮ってもらえて幸せだね」と言われ、その時は「そういうもの?」と思ったという。巷では「ウェストが太い…」と言われていました(汗)それが良いという人も(笑)

98年9月、事件が勃発。好ましくない形で各メディアから注目されることとなった。所属事務所「マコロン」が倒産。
社長は多額の借金を残し消息不明となり、借金を被ることとなったということだった。

●報道内容
大西の仕事が減って事務所の規模も縮小するようになると、事務所の経営は困難を極めるようになっていた。98年9月、所属事務所の社長が突然失踪。当時の付き人から、「社長と連絡が取れない。事務所はもぬけの殻」と電話があり、ことを知ったという。その日のうちに、愛車のポルシェが回収業者に持ち去られ、警察を呼んだが、民事不介入を理由に帰ってしまった。給料の未払い、税金滞納、知らぬうちに借金の名義人にまでなっていた。しかも社長は、彼女の父親から借り出した1000万円も未返済。総額は2000万円ほど…。

友人に相談すると、弁護士さんを紹介してくれた上に「何がおきるか分からないから」と自宅に約1カ月居候させてくれたという。
翌年には、その時期の経緯や心境を告白した単行本「セキララ」を出版。同時期に2度目のヘアヌード写真集「遠野 冬」を発売しする。

その後、A級ライセンス、温泉ソムリエなどの資格と経験を生かして、幅広い活動をし、借金を返済。
12年9月、17歳年下の一般男性と結婚。

15年には、風間三姉妹が復活し、「唯・結花・由真 三姉妹コンサート~Remember 2015~」を行い、話題となった。このコンサートの開催にあたり、3人で各メディアに登場した。
19年に再び「唯・結花・由真三姉妹コンサート~Remember2019~」を開催する。

ライブ活動も精力的に取り組んだり、You Tube「ほろのみ」でも活躍している。

●関連You Tube————————————————————–

●書籍・CD・DVDなど———————————————————–

●お出掛けを安心・快適に—————————————————–

●参考文献など————————————————————–
大西結花 – Wikipedia
スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇 – Wikipedia
あの頃の僕らは 大西結花♪優しくて哀しくて
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「ラグジュアリー歌謡 (((80s)))パーラー気分で楽しむ邦楽音盤ガイド538」 藤井陽一ほか(著) DU BOOKS
「ザ・レヴュー 1986 よい子の歌謡曲11月増刊号」
「まぼろしのアイドル あの人に会いたい」白夜書房


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