本名:清水由紀子
1968年11月16日生まれ
東京都出身
B型
デビュー曲:「スカイバレー」
(1987年7月21日)
事務所:ビックアップル
レコード会社:テイチク
高校在学中、銀座で買い物中に芸能事務所のスタッフにスカウトされて芸能界入りした。1987年、映画「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲」で女優としてデビューし、その夏には映画「新宿純愛物語」も公開され、そして、「スカイバレー」(オリコン最高28位・2.1万枚)でアイドル歌手としてもスタートを切った。
デビュー曲は、元C-C-B・関口誠人が作曲した歌謡ロックであり、また、ロングヘアに目鼻立ちのハッキリしたエキゾチックな顔は、可愛い系のアイドルが多い中で目を引き、凜としたオーラを発散していた。
「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲」(87)…仲村トオル、清水宏次朗でおなじみの作品ですネ。隣に居るのは小沢なつきチャン。なつきチャンも同じ頃、歌手デビューしてます。同期は、中村由真、酒井法子、伊藤智恵理、立花理佐、畠田理恵、BaBe、仁藤優子、伊藤美紀、真弓倫子、石田ひかり、八木さおり、森高千里、渡瀬麻紀、光GENJIなど粒ぞろい。
年末公開の「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲」(87)にも出演。
歌手デビュー4ヶ月後には、ドラマ「少女コマンドーIZUMI」の主演に大抜擢となり、全国区の知名度を得るチャンスがやって来た。この番組は、南野陽子、浅香唯をトップアイドルへ引き上げた超人気ドラマ「スケバン刑事」シリーズの後番組としてスタートしたものだった。
ドラマ挿入歌となった2nd「エスケイプ!」がTOP10近くまで上昇し、人気番組「歌のトップテン」に注目曲として登場するなど、本格的なブレイクが期待された。
しかし…
「少女コマンドーIZUMI」(87)…人気ドラマ「スケバン刑事」の後番組としてスタート。クールビューティー系のルックスは、殺人事件の犯人という汚名を着せられ、バイオフィードバックk戦士に改造されるという過酷な運命に立ち向かう五条いづみ役にピッタリでした。
「エスケイプ!」(87/オリコン最高14位・4.9万枚)…主演ドラマ「少女コマンドーIZUMI」の挿入歌となり、TOP10近くまで上昇。人気番組「歌のトップテン」に話題曲として登場しました。ドラマの世界観通りの衣装で熱唱。会場には野太いコールも響き、親衛隊もいたようですネ。「素直になれなくて」(87/オリコン最高53位・0.5万枚)は主題歌として起用されましたが、セールスダウン。
ドラマは視聴率不振のため、当初は1年間の放送という予定だったが、放送開始から約4か月(全15話)で打ち切りとなった。(平均視聴率は7.12%。「スケバン刑事Ⅲ」の平均視聴率は13.98%)
この事態を受け、渡辺美奈代主演のドラマ「藤子不二雄の夢カメラ」を急遽制作し、3月末の番組改変期に繋げることとなった。
大きなチャンスが潰えてしまったが、その後も歌手と女優を兼業し、88年には、ドラマ「教師びんびん物語」、「ニューヨーク恋物語」などの話題作に出演。
歌手は89年に廃業し、シングル枚、アルバム1枚を残した。
「教師びんびん物語」(88)…田原俊彦主演のびんびんシリーズの第2弾。最高視聴率24.9%を記録したヒットドラマ。トシちゃんが歌う主題歌の「抱きしめてTONIGHT」(88/オリコン最高3位・27.9万枚 年間18位)も大ヒットし、トシちゃんの落ち着いていた人気が再上昇!いづみチャンは奥沢まゆみ(紺野美沙子)の妹・いずみ役で出演。
「ニューヨーク恋物語」(88)…田村正和主演のニューヨークで暮らす8人の男女達の儚い姿が描かれた作品。
女優専業となってからは、多くの作品に出演、主にバイプレイヤーとして活躍。
印象に残る作品は…
91年 ドラマ「七人の女弁護士」第1シリーズ 新人弁護士役
91年 映画「風、スローダウン」(島田紳介初監督作品) ヒロイン(主人公の相手役)91年 ドラマ「華の宴」(読売テレビ製作 朝の連続ドラマ) 主演 …約4年ぶりの主演作。
93年 ドラマ「悪魔のKISS」 主人公のイビリ役
99年 昼ドラ「幸せづくり」 主演
「七人の女弁護士」(91)…血の気が多い性格の新人弁護士を熱演。
「悪魔のKISS」(93)…主人公・みさを(奥山佳恵)の憧れの絵本作家・れい(黒田福美)の住み込みアシスタント。れいはレズビアンであり、その恋人・洋子役。れいがみさをを気に入ったため嫉妬し、様々な嫌がらせを展開。常盤貴子サンが風俗嬢の役をバストトップも露に体当たりで演じ、広く知られるようになった作品でしたネ。
いづみチャンはルックスの印象からか、キツい性格の役が多かった…。
バラエティ番組への出演は少なく、主にテレビドラマを中心に2001年頃まで芸能界で活躍。結婚を機に芸能界を引退したとのこと。
CM
永谷園「おとなのおにぎり」(90-92)、「おとなのふりかけ」(91)…クールビューティー系のいづみチャンの主婦姿も良いですね。こんなお母サン、奥サンなら自慢でしょうネ。ふりかけの方では、中村橋之助(現・中村芝翫)サンが旦那サン役で共演。三田寛子チャンと結婚すると、奥サン役が彼女に変わっちゃったけど。当たり前かぁ。
ポーラ「DAY+DAY」(96)…いづみチャンの美形ルックスが活かされる化粧品のCMです。五十嵐淳子サンとの共演。W五十嵐ですネ。
2012年には、「五十嵐いづみ ゴールデンベスト」が発売されている。
●書籍・CD・DVDなど——————————————————–
五十嵐いづみ – Wikipedia
少女コマンドーIZUMI – Wikipedia
●CM
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●参考文献など————————————————————–
「アイドル黄金時代大名鑑」 藤井淳(著) グラフィック社 「80’sアイドルライナーノーツ ~松田聖子からWinkまで名盤183選レビュー~」 真鍋 公彦ほか(著) JICC出版局 「アイドルコレクション80’s よみがえる80年代青春グラフィティ」鈴木啓之(著) ファミマ・ドット・コム 「80年代女性アイドル・レコジャケ・厳選100人 OTAKARAファイル」 花門 号 (著) 鹿砦社 「100万人のアイドルポップス-青春復刻!ときめきアイドルポップス150」 宝島社 「アイドル・ポップス80-90 80’sシングル・パーフェクト・コレクション」 ジャズ批評別冊 「秘蔵シングル盤天国」 シンコーミュージック 「TV&アイドル’80~’95―人気TV番組、アニメ、CM、アイドル…青春グラフィティ 前編」 竹書房 「歌謡曲 名曲名盤ガイド1980’s―Hotwax presents」 ウルトラヴァイブ 「ザ・シングル盤50’S~80’S―歌謡曲ワンダーランド」 群雄社出版 「永久保存版 アイドルカレンダー HIT THE IDOL」 白夜書房 「ラグジュアリー歌謡 (((80s)))パーラー気分で楽しむ邦楽音盤ガイド538」 藤井陽一ほか(著) DU BOOKS 「ザ・レヴュー 1986 よい子の歌謡曲11月増刊号」
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