• 80年代アイドルを紹介しています。

川越美和

本名:川越美和
1973年1月3日生まれ
鹿児島県出身 A型
デビュー曲:「Looking at You」
(1988年10月26日)
事務所:プロダクション
レコード会社:NECアベニュー
キャッチフレーズ:天然的美少女

スカウトされ、中学卒業と同時に鹿児島から上京し、芸能活動をスタートする。

88年10月に歌手としてデビュー。同期のアイドルには、田村英里子島崎和歌子中山忍、深津絵里、細川直美星野由妃がおり、そんな中、エキゾチックな顔立ちで、”ポスト後藤久美子”と目されていた。

異国風の顔立ちとうらはらに、控えめな立ち振る舞い、落ち着いた歌声、物憂げ表情は、”薄幸の美少女”の雰囲気を醸し出していた。

デビュー曲「Looking at You」は、一正蒲鉾のCMソングに起用されていたが、オリコンチャート100位に入ることも出来なかったが、独特の存在感もあってか、徐々に人気を獲得し、テレビでの露出も増えていき、「天使とYU-WAKU」、「女神の瞳 〜Little Lullaby〜」とリリースごとに売上げを伸ばしていった。

「天使とYU-WAKU」(89/オリコン最高55位・1.1万枚)…♪ああ いやんなっちゃ~う!が印象的なツッパリソング。日本舞踊を習っており、清楚な美和チャンの佇まいや声質には合っていないのですが…。
デビュー曲「Looking at You」(オリコン最高-位・-万枚)は一正蒲鉾のCMソングでよく耳にしましたが、テレビでの歌唱はあったのかな?

89年秋には、ドラマ「時間ですよ・平成元年」に7代目マドンナでレギュラー出演となる。かつて浅田美代子が演じたお手伝さんの役どころでの登場となった。

4thシングル「夢だけ見てる」を劇中で歌うこととなり、作詞・小椋佳、作曲・玉置浩二の豪華な作家陣により制作されていることで、話題となった。

ドラマ「時間ですよ・平成元年」(89)…梅の湯のお手伝いさん美和チャン役で出演。

彼女の声質は、スモーキ・ヴォイスと表現したらいいのか、霧がかかったようなこもった声であり、非常に落ち着いた趣があり、ゆったりとし、どこか寂しげである抒情的なこの楽曲にマッチした。

この楽曲で新人賞レースに参戦し、大晦日の「第31回日本レコード大賞」新人賞を獲得。

ちなみにこの曲のPVを手掛けたのは、当時新進気鋭の映像作家だった岩井俊二である。

「夢だけ見てる」(89/オリコン最高28位・4.6万枚)…ドラマ「時間ですよ・平成元年」の劇中で歌われました。作詞・小椋佳、作曲・玉置浩二。アイドルのシングル曲としては地味だけど、美和チャンの佇まい、声質にはドンピシャリ!!
前の3作品はアップテンポで、あんまり似合ってなかったものね…ピッタリの曲に巡り合えて良かったね!そして名曲だしね。「第31回日本レコード大賞」新人賞に入選し、感涙の美和チャン。画像左は本線。

平成の幕開けは、アイドルの時代の終わりとなっており、アイドルが活動するには厳しい時代であったが、歌手活動を続けていく。

「夢だけ見てる」以後、スモーキーヴォイスを活かし、しっとりと歌い上げる楽曲をリリースして行く事となる。90年に「ココロの鍵/風のような気持ち」がCMソングとして流れ、「雨都物語」では「第16回日本テレビ音楽祭」のデビュー2年目に活躍した歌手が対象の”金の鳩賞”の候補として出場している。

「ココロの鍵」(90/オリコン最高65位・0.6万枚)…NECのCMソングとして、流れる。揺れ動く乙女心をスモーキーヴォイスでしっとりと歌い上げます。C/Wの「風のような気持ち」もグリコのCMソングとして起用されました。こちらはハッピーなラブソングでありますが、スモーキーヴォイスによって不穏な感じに?90年6月には新装ジャケットで再発売。

この年は、大ヒットドラマの続編「スクールウォーズ2」に出演し、不治の病と闘うヒロインを演じ、存在感を発揮する。 アイドル女優的なポジションで、しばらくは歌手活動と女優業を平行するが、徐々に軸足を女優業へと移していく。

「スクールウォーズ2」(90)…薄幸の美少女のイメージそのままの病弱な少女を演じる。島崎和歌子ねえさんも出演しておりました。
「女子高生キケンなアルバイト」(91)…藤谷美紀チャン、高橋由美子チャンとドラマで共演。3人3様の個性でアイドル冬の時代を盛り上げてくれました。のちに由美子チャンは20世紀最後の正統派アイドルと大ブレイクしますね!

独特の雰囲気と美少女ぶりは、デビュー当時から高い評価を得ており、カルピス、NEC、グリコ乳業、花王、三菱製紙など大手企業のイメージキャラクターとしてCMに登場となった。

●CM

NEC「スピークス3」(90)…ケンカをした彼に”ごめん”のFAXを送る…今ならメールやLINEですネ。ほかにも、グリコ乳業「アメリカカップル」花王「ピュア さらさらトリートメント」など多くのCMに登場。

91年には、坂本九のカバー曲「涙くんさよなら」が昼の帯ドラマ「天までとどけ」の主題歌として起用され、多くの人の耳に触れることとなった。

「涙くんさよなら」(91/オリコン最高60位・4.3万枚)…昼のドラマ「天までとどけ」の主題歌としてリリース。「夢だけ見てる」を知らない人はこちらが、彼女の代表曲となるでしょうか?95、96、97年にもリリースします。

93年ごろからは、多くのドラマや映画にバイプレイヤー的な立ち位置で出演。一般的に名前は知らなくとも顔は知っている女優として活動。

「HOTEL2」(92)…主人公・一平(高嶋政伸)の後輩にあたる。鹿児島生まれで感情的になるとつい鹿児島弁が出るというフロントクラーク役で登場。

休業をし、96年からは所属事務所を移籍、芸名も初瀬かおるに変更して心機一転。しかし、再び川越美和へと戻しコンスタントに芸能活動を継続。 

映画「花を摘む少女と虫を殺す少女 」(2000)、「松ヶ根乱射事件 」(07)などでの演技が一部で評価されていたが、いつしか姿を見なくなってしまった。

時が流れて…

2017年初夏、週刊誌「女性自身」が彼女の死を報じる。
それも10年も前の2008年4月に自宅アパートで孤独死していたというものだった。

2007年に引退後し、不動産会社のテレフォンアポインターとして半年間勤めていたこと、芸能関係の悪い人間に騙され金銭的に困っていたこと、郷里の家族とは絶縁状態であったことなどが、元同僚の証言から明らかになった。

ほかに、元恋人のカメラマンや脚本家・桃井章 も証言し、10代の頃の栄光を忘れられないのか、気に入らない仕事を断るようになったために、04年頃には借金と酒浸りに陥り、繊細さからか摂食障害を起こすなど、追い詰められていた様子だったと。

現在、彼女は、鹿児島県錦江町にあるお墓に静かに眠っている。

●書籍・CD・DVDなど———————————————————


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