• 80年代アイドルを紹介しています。

小川範子

本名:谷本 重美
1973年7月20日生まれ
東京都出身 B型
デビュー曲:「涙をたばねて」
(1987年11月25日)
事務所:東京宝映
レコード会社:トーラス

6歳より、劇団・東京宝映(現:宝映テレビプロダクション)に所属し、本名の”谷本重美”の名で子役として芸能活動をスターとさせる。ドラマ「噂の刑事トミーとマツ」(82)や「大戦隊ゴーグルファイブ」(82)、「乳姉妹」(85)などに出演し、86年のCM「マウンテンデュー」やドラマ「愛の嵐」のひかる役で注目を集めることとなった。

CM「マウンテンデュー」(86)…チョット意味深な会話のやりとりが面白い。彼女の歌手デビュー後のファンクラブ名は「From DEW」。
このCMと関係あるのかしらン?

ドラマ「愛の嵐」(86)…田中美佐子の少女時代を演じた。渡辺裕之サンも出演。サントリーウィスキー“恋は遠い日の花火ではない”(94)のCMでブレイクする長塚京三サンも。今やお茶の間にお馴染みの皆サンですが、当時の知名度は今ひとつだった。

87年放送のドラマ「魔夏少女」から、芸名を本名から”小川範子”に改名。その直後に出演した「スタンドバイミー〜気まぐれ白書〜」では児童保護施設の問題児、「3年B組金八先生スペシャル6 新・十五歳の母」では妊娠する中学生など、難しい役を熱演し、若き実力派女優として知名度を上げることとなった。

ドラマ「スタンドバイミー〜気まぐれ白書〜」(87)

「3年B組金八先生スペシャル6 新・十五歳の母」(87)

訳アリな少女、いたいけな少女役が多かった。子役出身なので、女優経験は長い。ときには主演を喰ってしまうほど、鮮烈な印象を残すこともあった。

87年11月に「涙をたばねて」(オリコン最高14位・4.8万枚)で歌手デビューとなる。役柄と同じく歌への感情移入も抜群で、わずか14歳とは思えない表現力で、失恋を情感豊かに歌い、聴き手を歌の世界に引き込む作品となった。

彼女の歌声は、”仄暗く肌寒い”という感じの独特の陰りがあり、他のアイドルとはちょっと一線を引いたようなシリアスな曲を立て続けにリリースし、範子ワールドを築き上げていった。

2rd「永遠のうたたね」(88/オリコン最高12位・4.9万枚)…「ザ・ベストテン」の”今週のスポットライト”に登場。芸能活動が長いものの生放送は緊張?しかし、黒柳徹子に「若いのに安定してるのね」と感心される一幕も。

3rd「こわれる」(88/オリコン最高6位、5.7万枚)…ドキッ!とする歌詞を堂々と歌い上げた…。歌でも女優魂炸裂!初期アルバムには朗読も収録されていました。

この80年代後半から90年代前半は「美少女ブーム」。80年代中盤のおニャン子クラブに代表される「普通っぽさ」のアンチテーゼして登場。彼女もその一端を担っていた。87年に後藤久美子が歌手デビューし、88年には、坂上香織藤谷美紀喜多嶋舞などがデビュー。その中でも、彼女は歌も演技も上手く、トークではおちゃめさも見せ、独特の存在感を醸し出していた。

美少女ブーム

87年に後藤久美子が「国民的美少女」と謳いブームを巻き起こす。90年代前半の3M(宮沢りえ、牧瀬里穂、観月ありさ)の活躍時期辺りまでのムーブメント。

プロダクション・メディア・テレビサイドが強く仕掛けたものだったように思う。同期には藤谷美紀、坂上香織、喜多嶋舞などがいる。皆、華々しくデビューしたものの、歌手・女優ともコンスタントに活動が出来たのは、範チャンだけ。

88年、彼女の代表作といえるドラマ「はぐれ刑事純情派」がスタートする。主人公の安浦刑事(藤田まこと)の娘ユカ役として出演。以降、2009年まで続く長寿番組となった。

この頃、子役時代に少女写真集に出演していた事が、芸能雑誌を通して報道されるスキャンダルもあったが、その後も、彼女とデートできるゲームソフト「NO・RI・KO」が発売されるなど順調に活動を展開していった。

「はぐれ刑事純情派」(88-05)…藤田まこと主演の18年間におよぶ連続ドラマ。終了後はスペシャル版が年1回ペースで09年まで放送された。89年には劇場版も放映。範チャンの名前を知らなくても、このドラマの次女役といえば分かる人も多いのでは?

89年の春にリリースした「桜桃記-ひとひら-」では、念願の「ザ・ベストテン」、「歌のトップテン」にランキングされ、夏には、TBS「花王 愛の劇場」枠にて放送されたドラマ「夏色の天使」に主演となる。また、主題歌も担当することとなった。
その後、大きく飛躍するかと思ったものの、当時はアイドル冬の時代であり、活動の最盛期はここら辺まで…その後も歌手、女優として堅実に活動を続けて行った。

「桜桃記-ひとひら-」(89/オリコン最高8位・5.2万枚)…ウキウキした春ソングではなく、ずっと想っていたけど「好き」と言えないまま愛しい人と別れるという少女の心情を綴った曲。”仄暗く肌寒い歌声”で春のはじめの空気感や別れの切なさ、諦めを十二分に表現。

「夏色の天使」(89/オリコン最高8位・5.1万枚)…デビュー曲からマイナー調の楽曲が続いたが、初めての明るい曲。振り付けも躍動感いっぱい!しかし、お声にあった独特の「仄暗さ」は消えておりませんでした…。

93年に早稲田大学社会科学部に入学。自己推薦入試にて幼少期からの多彩な芸能活動をアピールしたという(97年に卒業)。

98年には、ひとり芝居「不真面目な十七歳」に挑戦、 99年には“シュール&セクシー”をテーマに“Ogawa”名義でCDをリリース。00年には、久しぶりに写真集「月刊 小川範子」の発売もあり大胆ショットも披露し、20代以降も精力的に活動をしていた。

05年、長年出演した「はぐれ刑事純情派」のレギュラー放送が終了。同年、TBS社員で「スタンドバイミー〜気まぐれ白書〜」制作に関わっていた演出家と結婚。結婚以後、テレビで見かけることが少なくなった。

「月刊 小川範子」(00/新潮社)…10代のときに残したインパクトのせいか、「少女」、「娘役」のイメージが付きまとったように思う。童顔だから母親役やキャリアウーマン役などは難しいのかな…。演技派なのに勿体無い!コレはそれを払拭するためのグラビア?

「悲歌・宿命」(05)…韓国ドラマ「チェオクの剣」では、主人公チェオクの吹き替えを担当。主題歌もリリース。最近は声優やナレーションのお仕事が多いようですね。

しかし、17年12月にベストアルバム「30th Anniversary Best」を発売。歌手デビュー30周年を記念し、新たにレコーディングした音源も収録されている。

「30th Anniversary Best」(17)…「永遠のうたたね」を29年ぶりに再レコーディングし、朗読「涙」も新録。今回の発売に関して、歌手も女優業も遠ざかっているが、機会があればやってみたい。お客さんがいれば、ライブもやりたい。今しかできない役や歌えない歌もあるでしょうからという旨のメッセージも発信している。そして、 「30年間応援してくれたファンの方にはもう“感謝”の一言に尽きます」とのこと。 

コレをきっかけにもっと表舞台に出てきてたくさんの活躍を見たいもの。演技も歌も上手いのだから…

●書籍・CD・DVDなど———————————————————


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